
油は毎日のように摂取しているので、できれば体にいいものを選びたいですよね。でも色々あってなかなか選べない。
おすすめは、ズバリ、エクストラバージンオリーブオイル!です。
- 油ってわかりにくい
- サラダ油って何?
- 油の種類、脂肪酸とは
- 料理に向いていて、体にいい油とは?
- 油はふるさと納税ならどれがいい?
1. そもそも油ってなに?
ありとあらゆる料理に欠かせない油。
一口に油といってもさまざまな種類のものがあります。
摂取し過ぎたら良くないもの、健康に良いもの、ダイエットに最適なもの、など油に関するいろんな情報を目にします。
スーパーに行ったら、キャノーラ油・オリーブオイル・アマニ油・サラダ油・・・、など種類が多すぎてさっぱりわかりません。
でも、油はほとんど全ての料理に使うため、知らず知らずのうちに結構な量を口に入れています。
できれば健康に良いものを選びたいですよね。
1L¥300のキャノーラ油と1L¥1,000のオリーブオイル。何が違ってなぜこれほどの価格差があるのか。
これは油そのものをきちんと理解しないと決められない、、、そう感じました。そこで素人なりに色々と調べてみました。
2. サラダ油ってなに?
よく聞くのはサラダ油。サラダからとれる油?サラダってメニューの名前で特定の植物じゃないんだけど。
一体何のこと???
実は、サラダ油は「サラダにかけて食べられる油」ということなんです。
日清オイリオが発売したのが最初らしく、「サフラワー(ベニバナ)•ぶどう•大豆•ひまわり•とうもろこし•綿実•ごま•なたね•米からできる油のうち、精製度が高くて、低温でも濁らず固まらないもの」を指します。
例えば、なたねサラダ油•ごまサラダ油などのように原料の後にくっつけて名付けています。
農林水産省の「食用植物油脂の品質を規定する農林規格」によれば、例えばサフラワー(ベニバナ)からできる精製サフラワー油とサフラワーサラダ油との違いは4つ。
(1)色
(2)酸価
(3)低温でも固まらない
(4)「精製=清澄で、香味良好であること。」VS「サラダ油=清澄で、舌触りよく香味良好であ ること。」
そうです!違いは舌触りなんです。
舌触りって、、やけに主観的な項目が規定されてますね。
これだけは覚えておきましょう、サラダ油は舌触りがいい油です。つまりなめてみないと分からないですね。
サラダ油にならないのがオリーブ油・パーム油・ヤシ油・落花生油などです。種からできる油と実からできる油の違いですかね。
これら全ての食用油の品質についてはJAS法という法律で基準などが細かく規定されています。
3. 油の種類、脂肪酸ってなに?
そもそも油の主成分は何でしょうか。
天然脂肪の98%をトリグリセリド、1-2%をリン脂質やステロールが占めています。このトリグリセリドがほぼ=脂肪酸です。つまり油とはほぼ脂肪酸であると言えます。
脂肪酸とは化学式でいえば、炭素元素(C)と水素元素(H)が連なって最後がカルボキシル基(COOH)で終わります。高校の化学の授業が懐かしいですね。有機化学、苦手だったな。CH3COOHとかC3H7COOHとか。六角形のベンゼン環とはまた別のやつです。
脂肪酸の分類にはいくつかの種類があります。
油=脂肪酸 の種類 〜〜勝手に星で評価
炭素元素(C)の連続する長さで分類
短鎖脂肪酸(Cが6個まで)、中鎖脂肪酸(Cが8-12個)、長鎖脂肪酸(Cが14個以上)で、天然の脂肪酸は長鎖脂肪酸です。
- 短鎖脂肪酸:酢酸、プロピオン酸、n-酪酸、小腸から吸収されて、静脈血に乗って肝臓に到着します。
- 中鎖脂肪酸:カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸。MCT(medium chain toriglyceride)と言われて最近大注目されています。ココナッツオイルやパーム油、乳製品に多く含まれます。水に溶けやすく、短鎖脂肪酸と同様に小腸から吸収されてから血液に入って肝臓に行ってすぐにエネルギーとして用いられます。そのため、蓄積されにくく、ダイエット業界で熱い注目を集めています。
- 長鎖脂肪酸:いわゆる脂肪酸はほとんどこれです。パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸、イコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)など。悪者扱いのものもあれば、スーパーヒーロー並みの扱いのものもあります。残念ながら、あまり良くないものを過剰に摂取してしまうことが多いです。小腸から吸収されてリンパ液の流れに乗ってやがて静脈血と混じって身体中に巡って、いろんな組織に蓄積されます。
炭素元素の二重結合に注目して分類
飽和脂肪酸(二重結合なし)、一価不飽和脂肪酸(二重結合一個)、多価不飽和脂肪酸(二重結合たくさん)です。さらに不飽和脂肪酸を二重結合の位置で分類したのがω3系不飽和脂肪酸(COOHの逆の炭素から数えて3個目の炭素に二重がある)、ω6系不飽和脂肪酸結合です。
- 飽和脂肪酸:★★★ 酪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などです。バター・チーズ・肉・パーム油などに含まれていて、摂取しすぎると悪玉コレステロールや中性脂肪を増やします。悪者扱いです。
- 一価不飽和脂肪酸:★★★ オレイン酸。オリーブオイル、ベニバナ油、なたね油に含まれていて、善玉コレステロールを増やしたり、悪玉コレステロールを減らします。良いもの扱いです。熱に強く酸化しにくいと言われています。
- ω3系多価不飽和脂肪酸:★★★★★ α-リノレン酸、EPA、DHA。青魚・えごま油・アマニ油などに含まれていて、中性脂肪を減らして、心疾患を減らす働きがあります。スーパーヒーローです。EPAとDHAはさまざまなサプリメントに含まれていて通販番組などでも取り上げられているのでご存知の方も多いと思います。そもそも高脂血症治療薬としてEPAやDHAを含む薬が多くの患者さんに処方されています。そうです、もはや健康食品どころか治療薬です。味の変化はないからサラダなどに混ぜて食べましょうとのことですが、いわゆる魚の味がします。ごくんと飲み込んでビールでお口直ししてます。あらゆる不摂生をスプーン一杯でチャラにできるすごいやつです。
- ω6系多価不飽和脂肪酸:★ リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸。コレステロール値を下げる働きがあります。コーン油・サラダ油・大豆油・グレープシードオイルなどに含まれます。日常的に最も多く摂取されていて、実際には不足する事はほとんどなく、摂取過剰になってしまうと、善玉コレステロールを下げたりするようです。揚げ物などの料理に使いやすいですが、高温で酸化しやすいと言われています。
- トランス脂肪酸:★★★★★ どの分類にも当てはまらない不飽和脂肪酸の異性体です。組成は同じだけど並び方が違う。自然界には牛などに含まれる以外はあまりなくて人工的に油を加工する過程でできます。わざわざ摂取したら体に悪いものとして農林水産省も公言している悪者。牛肉、羊肉、乳製品など、例えばマーガリン、ショートニングなどに含まれています。サラダ油などにも僅かに含まれている。悪玉コレステロールを増やしたり、善玉コレステロールを減らしたりします。とにかく国を挙げて気をつけなさいと言われているので注意です。

これがエクストラバージンオリーブオイルです。
こうやって注いでいる間にもいい香りがします。
黄色っぽく見えますが、実際の見た目は緑色です。
オリーブオイルはベニバナ油や胡麻油や米油やなたね油と違って、やっぱり果実からしぼってできた油なんだということを強く感じさせます。
そりゃ、これで揚げ物したら美味しいに決まってます!
4. 料理に向いている油は? 体にいい油は? 〜〜 オリーブオイルです!
さて、以上のことからすると、一番いいのはω3系不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸,DHA,EPAですね。ただ、大変残念なことに、熱に弱くて料理には向きません。本当に残念です。サラダにかけたりして摂取する以外はなさそうです。
では次は一価不飽和脂肪酸のオレイン酸ですかね。代表はオリーブオイルです。熱に強いので料理に使っても働きが失われにくいというところがいいですね。
揚げ物に使ってもすぐには真っ黒にはならなくて黄色というか緑というか綺麗なままなので、何度か使えます。

ペペロンチーノ、アヒージョ、カルパッチョ、サラダ、パエリアなどオリーブオイルじゃないとダメな料理が結構多いですよね。
その次は、ω6系多価不飽和脂肪酸ですね。リノール酸はコレステロール値を下げる働きがあります。コーン油・サラダ油・大豆油・グレープシードオイルなどに含まれます。揚げ物などの料理に使いやすいですが、高温で酸化しやすいと言われています。必須脂肪酸ですが、不足することはほとんどなく、過剰摂取が問題になるものなので、料理には使わなくて済んだほうがいいかもしれません。
これらのことを考えた上で、えだまめ家では料理に使う油は全てオリーブオイルを用いることにしました。

5. ふるさと納税するならどの油がいい? 値段の差はふるさと納税で解決!
岡山県瀬戸内市!ここがベスト!
わが家の最重要ふるさと納税先です。
ただ、問題は価格です。
エクストラバージンオリーブオイルはサラダ油などに比べると約3倍。あまり料理にドボドボとは使いにくいと思います。
香りは熱で失われるので揚げ物にはピュアオリーブオイルを使うという方法もあります。
でも、実はイタリアやスペインからの輸入物などであれば、1L¥900-1,000と、それほど高いものでもありません。
我が家も、当初はお酒の量販店(やまや)で購入していました。ふるさと納税で岡山県瀬戸内市牛窓町の日本オリーブ株式会社に出会うまでは、、。
ふるさと納税でオリーブオイルを扱っている自治体はいくつかあります。ただ、どれも国産オリーブの高級品(1L¥3,000-25,000)なのでさすがに揚げ物に1本丸ごと使うような漢気は見せられません。
しかし、岡山県瀬戸内市牛窓町の日本オリーブ株式会社がスペインから輸入しているバジェステル社のものはなんと5L(寄付¥17,000)です。もちろんエクストラバージンオリーブオイルです。これはかなり驚きの量です。業務用なので、ふるさと納税以外で手に入れるのはやや難しそうです。還元率30%とすれば、1L¥1,000くらいです。
エクストラバージンオリーブオイルはドレッシングに使ったりバゲットにつけたりすると、本当に香り豊かで味わい深いです。
が、えだまめ家ではそれ以上に、この大量缶のおかげで、思う存分揚げ物に使っています。高性能のオイル浄化ポットの効果もありますが、繰り返し使っても綺麗な黄緑色のまま。黒くはなりません。さすがオレイン酸です。
えだまめ家では、年に2-3缶のペースで消費しています。ただ、地場産業品といっていいかどうか微妙なのでいつか取り消されたりしないかヒヤヒヤしています。今のうちにゲットしておくほうがいいかもしれませんね。
我が家で最もリピート率の高いふるさと納税です。
瀬戸内市最高!
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日本オリーブ最高!